プリントゴッコは今日で終わりなんだそうですね。

「今ちょっと片付けてるのでよかったらもらってください」
ご近所の方が数冊本を持って来てくださる。
なかにあった『花の図案 特集 誕生日の花言葉』(野ばら社)が、いたくかわいくて心のなかで小躍りする。
新書サイズ、昭和47年の図案集だ。

図案集というと、季節柄「プリントゴッコ」の年賀状印刷のことが思い出される。
実家にプリントゴッコが導入されたのは、わたしが小学2年か3年の時だったはず。
夢のような機械が我が家にやってきた!と思った。
居間に新聞紙を広げ、家族全員(父母、兄、わたし。妹は赤ん坊だったけど)で、説明書をなぞりながら、思い思いの図案をプリントするのだ。
製版のとき、ビカッとするのにすごくシビレた。
あの、黄色い小さい卵みたいなランプのことを、父は、
「ビカッとしたあとは覗き込んじゃいけない、眼がつぶれる」
と言っていた。
ビカッのあとの卵ランプはすっかりひび割れていて、あの一瞬の電光の威力が眼をつぶすんだと思わせた。
わたしのはインクの乗せ方がヘタで、刷っているうち徐々に図柄とずれてしまう。
終わりの方は大概ヘンな色彩の動物になっていた。

同じ頃「ものすっごい大きい餅つき器」というのも家にやってきて、ブンブンと大音量で洗濯機の脱水層みたいなののなかを、餅がグルグルまわって出来上がる、という光景を今急に思い出した。
あの音と振動。手入れはきっとめんどうで、なにより場所とりだったに違いない。
出番のあった正月は2,3回だったと思う。
それに比べると「プリントゴッコ」は息が長かった。
もしかしたらちょっと前まで実家では使われていたかもしれない。

家族そろって新年を迎えることがあたりまえで、両親とも若くはりきっていた時代のこと。
あの頃の両親の年齢はもうとうに超してしまっている。




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by books_albatross | 2012-12-28 18:26 | あほう♀