楽しい週末だったので。


12/5(金)は、本郷教会 音楽と体感するサイレント映画「聖なる夜の上映会Vol.8」へ。

『日曜日の人々』ロバート・シオドマック、エドガー・G・ウルマー監督。

舞台は1930年ベルリン。
とある日曜日、ピクニックへとくりだす若者たち(タクシー運転手やモデル、レコード店の店員、セールスマン、駆け出しの役者など)。
その背後に流れゆくのはベルリンの街並み、カフェ、雑踏、公園、郊外、鉄道駅、乗合のバスや湖の足こぎボートetc…
それから数々のスナップショット。
カメラに向かって笑ったり、すましたり、おどけたり、はにかんだりする老若男女、さまざまな顔、顔。
若者たちのある1日の物語でありながら、同時にドキュメンタリーでもあるような、
プロの役者はひとりも出ていないというこの映画。
みずみずしくスケッチされた当時の「いま」は、時代も場所も越えて「いま」と重なるようで愛おしく、
直後ナチスが台頭し戦争へと突き進んでいくだなんてうそのよう。
スクリーンいっぱい、明るい光に満ちている。
なんでもない日常がまぶしい。

この上映会を毎年企画されているピアノ伴奏の柳下美恵さんの
「いつもこの会は本編上映のあと、歌や演奏を楽しんでもらう構成なのだけれど、
今日はこの映画の余韻にひたってこのままお開きに。」
という締めくくりの言葉、心憎いと思った。

ささいなこと、他愛もないことの繰り返し。泣いたり笑ったり。
そういう「いま」をわたしも何度でも繰り返すだろう。




12/7(日)は、近藤十四郎さんの新生バンド「荒野の水槽楽団」デビューライブatペチコートレーン。

出遅れてペチへ。

近藤さんのボーカル、脂ぎとぎとだ。
すでに狂熱の渦のその渦巻の目。

キングがいる。

近藤さんの頭上にみえない王冠、近藤さんの肩にみえないマントが翻っている。
なんでだろわたし、感極まって場違いにも涙が出る。
「泣いてる場面じゃねぇよ」とレスポンスに興じる♂の横で。
ほんと、泣いてる場面じゃなかった。
ボーカルに自在にからむもうひとつの声のようなギター、跳ねる鍵盤、転がるドラム、
が、生み出すグルーヴにあとは飲み込まれていった。
荒野の水槽楽団。荒野の水槽楽団。なんてすてきな響き。

♂によると、しょっぱなが新曲だったという、その最初の3曲ほどを聞き逃してしまった。
ああ、まだだ、わたしなんてまだまだ知らないんだ。
わたしはもっとみたい。荒野の水槽楽団。






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by books_albatross | 2014-12-09 23:10 | あほう♀