2015年 01月 05日
謹賀新年
本年もよろしくお願いいたします。
2015年1月 古書信天翁
まもなく湿板寫眞館をオープン予定のカメラマン和田高広さんのスタジオ LIGHT&PLACE におじゃまして撮っていただきました。
ガラス板に浮かび上がるのは文明開化のようなわたしたち。
♂幕末系、わたし南方系ですね。
博物館などでみかけるガラスに映った武士の肖像など、幕末から明治維新の頃に撮された写真の多くはこの技法で撮影されたものなのだそうです。
大きな機材もガラス板もさまざまな薬剤や溶液も、撮影時に顔が動かないよう位置を決めたら後ろからぐっと頭をささえるための「首押さえ」という器具も、なにもかもが初めて見るものでした。
これでじっと動かずに20秒ほどレンズをみつめるのです(瞬きはしてもいいとのこと)。
それからいくつかの作業工程を経てガラス板に像が浮かぶのですが、写真渡来の当時の人々が「写真なんか撮られたら魂を抜かれる」と思ったのもなんとなくうなずける、そんな厳かな時間でした。
新年早々、貴重な体験をしました。
↓「湿板写真」について和田さんから教えてもらった動画です。
Making a Tintype
この動画では原板は‘Tin’ですが、和田さんが使っているのはあえてガラス。
幕末期に日本に渡来した手法を忠実に再現することで、より当時の仕上がりに近づけたかったのだそうです。
by books_albatross
| 2015-01-05 21:50
| あほう♀