2017年 #1 ペチゼミ

先日、自室の蘭鉢の影から不意に大きなアリが這い出してきて驚きました。
これさっきまで土のなかでじっとしてたのか? 横になって動かないアリの寝姿を想像して少しオゾっとしながら、そのアリをつまんでベランダに逃がしてやりました。もう啓蟄ですね。


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アリの寝床だった蘭鉢、満開



この数年、激しい気分の浮き沈み等々、自分の不安定に自分でもほとほと困ってしまい、越冬アリではないけれどもわたしも時折穴にもぐったようにしてじっと横になっていることがありました。
元来が社交的でも活動的でもないのだし、あまり深刻にならずとも不安定は年齢的な曲り角のせいもあろう。
とも思い、「このサイクルを掴む」「やり過ごす」がこのところの私のキーワードでもあります。

そんななか千駄木ペチコートレーン(ペチと呼んでます)を会場に毎月第4日曜日に開講される近藤十四郎さん首謀の講座「ペチゼミ」には、1年を通してほぼ皆勤で通いました。
偶数月は多岐祐介先生のペチゼミ文学。
「芥川が死んじゃった。」で始まった文学講義では、不安定な文人たち、面倒臭い秀才たちの数々の逸話をとおして作品の内と外、文学の内と外とを、毎度先生の語り口調に引き込まれながら、ジャズを聴くように聴きました。
奇数月はライター・イラストレーター金井真紀さんと様々なゲストとのトーク、ペチゼミひと。
金井さんのちょうどいい相槌や何気ない問いかけで、ゲストのトークは転がって、いつのまにかペチが普段の音楽ライブとは一風変わった熱気に包まれている、という光景を何度も目撃しました。

振り返ると、コンディション調整中の私にとって月1のペチゼミ通いもまた、なにか自己メンテナンスの一環となっていたようで、一年たったいま、余分なものが少しずつ落ちていったかなぁと感じられる心持ちです。

ペチゼミ、多岐先生の「文学」は先日の尾崎一雄「虫のいろいろ」で今年度終了しましたが、
金井真紀さんのペチゼミ「ひと」の最終講座は、3月26日(日)、ゲストは写真家の鬼海弘雄さん。
さらに、ペチゼミは2017年度も継続することが決まったとのこと、とても嬉しく思います。
新たにまた1年、聴き耳たてに私のペチ通いが始まります。







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by books_albatross | 2017-03-01 02:26 | あほう♀