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山下清の絵本 など

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裸の大将放浪記 全4巻 山下清 ノーベル書房 昭和54年2刷 売切

放浪 牢やから逃げたい 山下清 講談社 昭和46年 2刷 売切

山下清の絵本 監修 式場俊三 ノーベル書房 昭和56年6版  
                状態B 背スレ、天と小口にシミ ¥945




小学4年で三鷹の団地住まいから越して、私は千葉県我孫子市で育った。1980年当時の常磐線我孫子駅は都下育ちの自分にすら、はてしもない田舎の寂しい停車場(大げさでなく)と思え、中長距離列車内のワンカップ匂と、駅ホームにたちこめる立ち食いそば屋の醤油つゆの香りが、よけいに自分をたまらない気持ちにさせたのを覚えている。ひどく人見知りだった私は親にわがままを言って、毎週土曜、学校が半ドンで終わると、往復4時間強の電車&バス旅をして、それまで習っていた三鷹のピアノの先生のところまで通った。おけいこバッグをうっかり中央線内に忘れて高尾までとりに行き、帰りの電車賃がなくなって駅長室に保護されたり、夜の常磐線内では酔っぱらいの大人がやけに恐ろしく感じて、決して目をあわせないように身を硬くして電車に揺られたりしたものだったけれど、先生もピアノも好きだったのと、案外電車旅が冒険心を満たしていたのか、ぜんぜん通うのをいやになったりはしなかった。結局遠距離おけいこは、中学にあがってしばらくして、自分で決めてやめた。部活で忙しくなったのもあったし、土地にも慣れてきて、新たに近所のピアノ教室に通うのも悪くないかな、と思えたから。話が長くなっちゃった。今でも帰省のたびに降り立つ我孫子駅ホームにはあの頃から変わらぬそばつゆのたまらん香がくらえ!とばかりに立ちこめていて、胃も胸もキューっとする。で、この、我孫子駅ホームの立ち食いそば屋「弥生軒」、ご存知の方も多いかもしれませんが、裸の大将山下清画伯が一時働いていたことで有名なお店です。

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by books_albatross | 2010-11-07 22:54 | 入荷商品ご案内